もうすぐ梅雨の季節がやってきます。
人間でも気分が落ち込んだり、体調不良になったりしやすい時期ですが、愛犬や愛猫も例外ではありません。
菌が繁殖しやすい季節でもあるので、病気などにも注意が必要です。
この時期に気を付けるべきこと、楽しく過ごすコツについてご紹介します
目次
梅雨の時期に特に注意したいこと
梅雨時期にいつも以上に気を付けたいことを3つ紹介します。
・食中毒
湿度が高く、食べ物が傷みやすい時期のため、食中毒に注意が必要です。
カビが発生しやすいので、水を入れている容器も毎日洗い、清潔を保ちましょう。
特に猫の場合は置き餌をするケースも少なくないので、この時期は1時間程度で片づけるなど、通常とは違った対応が必要です。
また、犬の場合、お散歩の際に傘をさしているため、散歩中の誤食に気付かず食中毒になってしまうケースもあります。
愛犬・愛猫の元気や食欲がない、嘔吐や下痢の症状が見られる場合など、重症化する前に獣医師の診察を受けましょう。
・皮膚のトラブル
雑菌が繁殖しやすくなる梅雨の時期は、皮膚のトラブルが発生しやすくなります。
その中でも特に起きやすいのが、「外耳道炎」です。原因は「マラセチア」や「耳ダニ」など様々です。
垂れ耳の場合は特に蒸れやすいので、耳をコットンで優しく拭くなどのお手入れをしましょう。
また、いつもよりかゆがる、皮膚が赤い、身体を頻繁に舐めるなどの行動が見られたら、皮膚疾患の疑いがあります。予防するためにも、湿気がたまらないよう定期的なブラッシングなどを行いましょう。
・熱中症
愛犬も愛猫も快適に過ごせる室温は20~25℃程度、湿度は40~60%程度といわれています。
気温が22度程度だったとしても、湿度が60%を超えると体感温度が高まるなど、熱中症になる心配があります。
特にお留守番をするときには、エアコンや除湿器を使用する等、室温や湿度を快適な状態に保ちましょう。
梅雨の時期は散歩に行くべき?
雨の中の散歩を嫌がる愛犬も少なくないのではないでしょうか。
トイレを室内でできる愛犬であれば、絶対に外に出ないといけないということもなくなります。
愛犬が散歩に行きたがらなければ、無理やり連れていく必要まではないと思います。
とはいえ、ずっと家の中にいると、運動不足になりストレスを抱えてしまう場合があります。
そのため、工夫をして家の外に出る・運動をするといった時間をとることが大切です。
ここでは、雨の中散歩をする場合の注意点や、工夫できるポイントを紹介します。
・レインコートを着る
特に小型犬やダックスフンドなどの足の短い犬種は、降ってくる雨だけでなく、地面の跳ねた水や泥で身体が濡れてしまいます。
体温が下がったり、場合によっては風邪をひきやすくなったりしてしまうので、レインコートなどを活用して、濡れる部分を最小限に抑えましょう。
・散歩のコースを変える
いつもよりショートカットできる道を選び、散歩を短めにする、もしくは、いつもより濡れにくいルートを選ぶなど、気温の変化などによってかかる負担を軽減させる工夫をするのも良いでしょう。
また、時期的にもノミや蚊などの虫が増える時期でもあります。特に蚊はフィラリアの原因にもなりますので、草むらなどに入り込まないようにすることも重要です。
肉球は人間の皮膚と同様、長く濡れた状態のままだとふやけてしまいます。ふやけた状態だとケガをしやすくなるので、注意が必要です。
・出発前にすぐにシャンプーができる準備をしておく
レインコートをどうしても嫌がる場合など、愛犬の身体が汚れてしまうことが予想できる場合、事前に玄関にタオルを用意したり、シャンプーができる準備をしたりしておくと、スムーズにケアができます。
指の間が濡れた状態のままだと炎症を起こしやすいので、身体を拭くときはしっかりと足裏まで拭くことを意識すると良いでしょう。
梅雨の時期を楽しく過ごすコツ
梅雨の時期に散歩だけで、満足できる運動量を確保するのは難しいことがあります。
お互いにストレスを抱えないように、楽しく過ごすコツをご紹介します。
・室内遊びを楽しむ
家族と一緒に遊ぶ時間は、愛犬や愛猫にとって、とても楽しい時間です。
毎日天候が悪いと心身ともに滅入ってしまうので、一緒に楽しく遊ぶ時間をとることで、精神的なストレスを軽減できます。
また、ボールやおもちゃを使って身体を動かすことで、多少なりとも運動不足を解消することができます。
あまりに興奮することのないように、知的玩具を使用したトレーニングを併せて行い、メリハリをつけて遊ぶこともおススメです。
室内遊びをするときは、フローリングだと足腰を痛めてしまうこともあるので、滑り止めの対策をしておくと安心です。
・屋内ドッグランへ遊びに行く
特に大型犬の場合、室内遊びだけでは運動し足りない子もいるかもしれません。
そんな時は、思いっきり走ることのできる屋内ドッグランを活用するのがおススメです。
近くに屋内ドッグランがない場合は、屋根のある場所などまで車で移動し、雨に濡れない場所を歩きながら外の空気を感じるだけでも、室内遊びにはない刺激を感じることができます。
雨の日にお散歩に行かない選択ができるように
しとしと降る雨なら問題ないですが、豪雨や雷が鳴っている場合、外出は危険を伴います。
そんなときに、散歩に行かない選択ができるよう、おうちでトイレができるようにしておくと安心です。
なかなか難しい子は、ベランダなどで外に近い環境を作ってあげるのもひとつです。
今回紹介したこと以外にも匂いが気になるなど、不快なことが多い梅雨の季節ですが、せっかくの大好きな愛犬や愛猫と過ごす時間です。少しでも楽しく過ごせると良いですね!